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ラクルト・ゴドビヨン/ミ・パント N.V.
¥14,520
【タイプ】泡 【ワイナリー】ラクルト・ゴドビヨン 【商品名】ミ・パント 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】ピノノワール100% 【アルコール度数】12.5% 【容量】750ml 【醸造】ステンレスタンク(60%)、バリック(40%)で発酵後、9ヶ月熟成、瓶熟34ヶ月 【テイスティングコメント】 エキュイユ村周辺の中腹斜面に位置する厳選された区画。 ピュアでフルーティーでありながら、洗練された味わい。口に含むと非常にフレッシュでピュアなミネラル感が感じられ、塩味とストラクチャーが余韻に残る。 <インポーター資料より> エキュイユ村に約8haの畑を所有するラクルト・ゴトビヨン。リシャール・デヴィーニュとジェラルディーヌ・ラクルトの夫妻はリヨンでそれぞれ別の仕事をしていたが、ジェラルディーヌの両親のメゾンを引き継ぐため、共に退職をした。アヴィーズの醸造学校で1年間学んだ後に、ジェラルディーヌが3代目として2006年にメゾンを継承した。2012年には協同組合から脱会し完全に独立したレコルタン・マニピュランである。「素晴らしいワインは素晴らしい畑からしか生まれない」という信念のもと、多くの時間をさいてブドウ畑は見事に手入れされている。テロワールを忠実に表現することを第一とし、エキュイユ村の特徴である砂質土壌由来のふんわり感と、絶妙な樽使いがこのメゾンの評価を急激に高めてきた。 何よりもぶどう畑が最優先であるという信念を貫く彼らは、土壌と環境を守るために全力を尽くしている。畑には羊が放牧され、鳥箱も設置されている。カバークロップの採用だけでなく、近年ますます注目されているアグロフォレストリーへの取り組みも行っている。畑作業では、通常一般的な季節労働者を雇うことなく、5人のチームでのみ作業を完結させ、自社のブドウだけを使用している。ブドウの品質を高めるために収量をコントロールし、完璧な収穫日を選び収穫する。こうして、自分たちの仕事を完全に管理しているのは、トレーサビリティーを大切に考えているからである。数々の労力はかかるが、「妥協をしない、忍耐強く、がキーワード!」とジェラルディーヌは語っている。 2020年にオーガニック認証、2022年にビオディナミの認証を取得しており、ブノワ・ライエ、ヴエット・エ・ソルベ、フルーリーらが所属するAssociation des Champagnes Biologiquesや、ド・スーザやガティノワが所属するLes Mains du Terroir de Champagneなど、著名なオーガニック栽培のグループに所属している。醸造においては、レス・イズ・モア(少ない方が豊か)の考えを持つ。ステンレスタンクでの発酵・熟成では、温度調節のできる22-44hlの小型サイズのものを使用し、可能な限りポンプの使用を控える。樽での発酵・熟成では、産地の異なる樽(エキュイユの森のオークを使用したものもある)を使用し、一切のポンプを使用せず、無濾過、無清澄で仕上げる。キュヴェにより異なるが、MLF比率は少ないか、全く行わない。 そうしてできるシャンパーニュは、テロワールを隠すことなく、砂系を主体とした土壌を見事に表現しており、堅牢でミネラリーなスタイルとは一線を画す、エレガントで優しいタイプの味わいである。才能あふれる彼らのシャンパーニュには、評論家も注目をしている。Wine Advocateでは、「シャンパーニュ・ラクルト・ゴドビヨンが成長発展している。真新しい(そして非常にスタイリッシュな)ラベルは、根本的な変化、特に醸造における変化を外面的に表現しているにすぎない。」とワインの質の向上について言及している。さらに、フランスのワイン専門雑誌であるTerre de Vinsでは、「才能ある二人。長く続く喜びを与え、そしてまたすぐに味わいたいという抗いがたい欲求。この村の宝石だ。」との賛辞が送られている。上級キュヴェに至っては、年産1000本台~4000本台と非常に少ない生産量しかなく、今後注目度が上がるにつれて、ますます入手困難になっていくだろう。今まさに手にしたい才能あふれる生産者である。
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ブルーノ・パイヤール/ネック・プリュ・ウルトラ(N.P.U.)・エクストラ・ブリュット 2009
¥42,800
【タイプ】泡 【ワイナリー】ブルーノ・パイヤール 【商品名】ネック・プリュ・ウルトラ(N.P.U.)・エクストラ・ブリュット 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ50%、ピノノワール50% 【アルコール度数】12% 【容量】750ml 【醸造】 【テイスティングコメント】 輝きを放つ深みのあるゴールド色を呈し、グラスの底から非常にきめ細やかな泡が規則的に立ち上ります。ビガロー・チェリーに柑橘類の砂糖漬け、ジャスミンやセリンガのような白い花、ミラベルプラムのアロマが溶け合い、次第にカリソン(プロヴァンスの伝統菓子)やナツメグ、カットしたてのジンジャーのニュアンスを帯びていきます。 『これ以上にない』 最高峰のシャンパーニュ。円熟した果実味とエネルギーを湛えた偉大なヴィンテージ。 N.P.U.(Nec Plus Ultra) とは 「N.P.U.(ネック・プリュ ウルトラ)とは、ラテン語で「これ以上のものがない」ことを意味します。 これ以上にない最高峰のシャンパーニュを提供するという強い野心が込められたこの言葉は、正にこのワインの本質を物語っています。 生産工程の全ての段階で最大の手間とコストをかけて作られるこのユニークなシャンパーニュは、長い年月をかけて丁寧に醸造されます。 偉大な年にのみ造られるシャンパーニュ 1980年代から培ってきたノウ・ハウを駆使して生産されたN.P.U.の初回ヴィンテージは1990年という卓越したヴィンテージで、その後に続くのが芳醇な1995年、気まぐれで象徴的な年となった1996年、最もクラシックな特徴をもつ1999年、斬新で大胆なスタイルを持つ2003年、最も理想的な気候条件に恵まれた2002年、深みのある2004年。 いずれも異なる個性を持ちながら卓越したヴィンテージです。 ※こちらは化粧箱なしの商品です。
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ドント・グルレ/ル・メニル・シュール・オジェ・クーレメ 2019
¥34,100
【タイプ】泡 【ワイナリー】ドント・グルレ 【商品名】ル・メニル・シュール・オジェ・クーレメ 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ100% 【アルコール度数】12% 【容量】750ml 【醸造】バリック8-9ヶ月(新樽15-25%)、瓶熟33ヶ月以上 【テイスティングコメント】 メニルにある単一区画、クーレメからのブドウを使用。1950年代植樹。白桃、白い花、ヘーゼルナッツ、アカシアの蜜が織りなす繊細で複雑なアロマ。滑らかで多層的な味わいをミネラルのアクセントが彩っている。アドリアンが手掛けるメニルの単一区画シリーズの中でも最も凝縮度と張りが感じられる。 ドント・グルレはコート・デ・ブランの中心部アヴィーズとその東に隣接するフラヴィニーの間にある小さなワイナリーである。創立は1986年で現当主アドリアンの両親の結婚がきっかけであった。父方のドント家はもともとベルギーの農家を起源とし、1960年代にセザンヌのエリアに畑を購入、一方で母方のグルレ家はキュイ-クラマンの出身であった。両家がそれぞれ所有していた1haずつを合わせての2haの規模で当初はスタートしたが、現在は3倍の6haまで成長した。 現在は2012年からワイン造りに携わっているアドリアンが二代目として指揮を執っている。彼は21歳という若さで両親からワイナリーを引き継ぎ、情熱を持った職人気質の友人たちとの交流を通してノウハウを学び、独学で自分のやり方を見つけていった。こうした知見から導き出された彼のフィロソフィーは、土壌を生かすこと、完熟したブドウを収穫すること、樽を用いて醸造することそしてドサージュを控えめにすることの4つである。 栽培に関しては、両親の代とやり方を変えて初めはビオディナミを導入していたが、以前とは考えが変わったためビオディナミに従うことを徐々に減らしていき、現在は土壌の活性化に焦点を当てブドウ畑を自由に成長させるということに注力している。収穫は他と比べると毎年一番遅いくらいで、その理由はブドウを良く熟した状態で収穫する事でドサージュを抑えても十分な甘みを感じられるようにするためである。 醸造に関しては、両親はステンレスタンクでの醸造を行っていたところアドリアンは樽を導入。その理由は第一に彼自身がブルゴーニュの大ファンであること、そして樽という自然な素材を使用することが好きだからである。ステンレスと樽を併用して自然酵母でアルコール発酵を行い、酸が強調されすぎない様にするため全てのキュヴェでMLFを行う。ブレンド用のリザーブワインはワイナリー設立当初から村毎に分けて継ぎ足しを続けるソレラ方式で保管されている。また、アドリアン自身あまり強い泡が好きではないため、二次発酵時の糖の量を少なめに調整。通常1リットルあたり24gの糖を入れるところ22~23gに抑えている。こうすることでガス圧が抑えられ、ワインに溶け込む滑らかな泡が生まれる。アドリアンのワインは、飲み手が期待するような鋭角的な酸やミネラルを犠牲にすることなく、優れたテクスチャーと力強さを兼ね備える複雑で素晴らしい味わいを持つ。 世界の著名テイスターたちも彼のワインを飲むとそのポテンシャルの高さに脱帽している。Wine Advocateでは「シャンパーニュの未来において極めて重要な役割を担うことがはっきりとしており、それはボトルの中のワインが物語っている」「ワインメーカーとしての彼の今後の進化に期待せずにはいられず、心からお勧めである」Vinosでは「土地と品種の個性を最大限表現するという極めてシンプルな美学を貫く彼のワインは追い求め続ける価値がある」 シャルトーニュ・タイエの当主アレックスも認めるその実力は折り紙付きで、次世代のスターとなること間違いない。ただ残念なことに年産は全体で50,000本程度であり、アメリカをはじめイギリスやベルギー、スウェーデンなど各国に輸出されるため日本に入ってくるのはわずかである。見かけたら絶対に抑えておくべきシャンパーニュである。
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ジャン・マルク・セレック/キャンテット・シャルドネ・サンク・テロワール N.V.
¥12,870
【タイプ】泡 【ワイナリー】ジャン・マルク・セレック 【商品名】キャンテット・シャルドネ・サンク・テロワール 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ100% 【アルコール度数】13% 【容量】750ml 【醸造】350~600Lオーク樽で発酵、熟成後、瓶熟36ヶ月 【テイスティングコメント】 キャンテットは五重奏の意。ヴェルテュ、エペルネ、ピエリー、マルドゥイユ、ディジーの5つの村のシャルドネ最上の区画を使用したブラン・ド・ブラン。それぞれの持つ個性を組み合わせた、ニュアンスに富み、バランスの取れたシャルドネ。柑橘果実や洋梨に、ブリオッシュやバターが溶け込んだアロマ。樽由来のスパイス感もアクセントとなっており、余韻は非常に長い。 エペルネから南に5kmに位置するピエリー村は17世紀後半のシャンパーニュ製法の誕生に深く関わる歴史的な村の1つだ。当時、オーヴィレ修道院のドン・ペリニヨンと共にシャンパン製法技術の確立において重要な役割を果たしたのが、この村を拠点としたベネディクト派修道士のジャン・ウダールであった。発泡性を生むための”リキュール・ド・ティラージュ”の原理はウダールが開発したと認める専門家もおり、18世紀頭にはピエリー産のシャンパンは、オーヴィレ修道院やドン・ペリニヨンと同価格で取引されていた輝かしい歴史を持つ。今日、ピエリーに広がる100haあまりのブドウ畑は標高80〜200mに位置し、ほとんどが南向き、一方はキュイの丘陵と、もう一方はシャヴォと向き合っている。ピエリー村が位置するサブリージョン、コトー・シュッド・エペルネは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌとコート・デ・ブランに挟まれていることから、斜面下部には白亜質が広がり、沖積砂土壌、石灰岩が交じり、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと同様に粘土や泥灰岩も交じり合った両地区の特色を併せ持った多様な土壌を提供している。 ピエリー村に拠点を置くジャン・マルク・セレックは、かつて高い名声を誇ったこの村に、再び脚光を呼び戻すかの如く躍進するスター生産者だ。初代のアンリ・セレックにより1960年代からこの地でブドウ栽培を始めたセレック家は、1969年に最初のシャンパンを生産、ワイン醸造学を学んだ2代目リシャールの時代にドメーヌの近代化が進んだ。2008年からワイナリーを引き継いだ3代目となるジャン・マルクは、豪ヤラ・ヴァレーや米ナパ・ヴァレーのメゾン・シャンドンで研鑽を積み、優れた技術的アプローチを会得し家族のワイナリーに戻ってきた。しかしこの経験の中で、セラーでの絶え間ない”修正”は、最終的には味と質感を標準化する以外に何の目的も持たない、と技術的アプローチの限界も感じ、ワインの偉大さの原材料はセラーではなく畑にあることを実感したという。ジャン・マルクはドメーヌに戻ると即座に除草剤の使用を止め、オーガニック栽培へと移行し、2010年以降はビオディナミの手法も一部取り入れた。土壌の過度な圧縮を避けるため一部は馬を使って耕作、カバークロップやリビングマルチを活用し、ハーブの調剤の使用によって土壌の微生物を活発にし、ブドウ樹の健康と深い根付きを促進している。こういった畑での選択により、ブドウのpH値を低く保ち、十分に高い自然の酸度を保ちながら、より熟したブドウの収穫が可能になるという。 2015年には最新の醸造設備を備えたセラーを建設し、グラビティ・フローを利用できる環境を整えた。特に最新の傾斜式コカールプレス(PAI)は、圧搾時に果汁を即座に冷却することを可能にし、よりブドウと果汁の完全性を保つことに繋がったという。醸造にはステンレス、バリック、フードル、卵型コンクリート、アンフォラなど様々な容器を導入し、自然酵母で発酵、区画ごとに醸造し、清澄・濾過はせず、澱との熟成期間を長く持つことを基本としている。SO2使用は最小限にし、極めて少量のドサージュに留める。セレック・スタイルの基礎は、ワインの自然なバランスと果実や土壌の純粋な表現を追求することにあり、畑での最先端の作業、健康で完璧に熟した果実、人工的介入を抑えた醸造工程、長い澱との熟成期間が、活気に満ちた、真のテロワールのシャンパーニュを生み出す要素だとジャン・マルクは強く語る。 今やジャン・マルクはコトー・シュッド・エペルネのみならず、シャンパーニュを代表するスターへと上り詰めている。2023年度版Bettane+Desseauveでは4ツ星評価を獲得し、Wine Advocateのウィリアム・ケリーは「ジャン・マルク・セレックはシャンパーニュ地方で最もエキサイティングでダイナミックな若手生産者の一人だ。ピエリーは歴史的にかなりの名声を享受したが、セレックのおかげでそれを取り戻す可能性が非常に高い。彼のワインは全てお薦めで、読者にはこれらのワインを知ることを心からお勧めする」と記している。
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ジャン・マルク・セレック/ソレサンス・ナチュール N.V.
¥12,870
【タイプ】泡 【ワイナリー】ジャン・マルク・セレック 【商品名】ソレサンス・ナチュール 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ50%、ムニエ40%、ピノ・ノワール10% 【アルコール度数】12.5% 【容量】750ml 【醸造】ステンレスタンク&オーク樽で発酵、10ヶ月熟成後、瓶熟60ヶ月 【テイスティングコメント】 通常のソレサンスの瓶熟2年間をさらに3年間伸ばしたキュヴェ。この期間に各要素がより精緻に整えられるので、ドサージュなしで自然なバランスへと近づく。蜜リンゴ、白い花、レモンジンジャーのアロマにブリオッシュのアクセント。旨味、厚み、深みが増しており、ほろ苦いミネラルを伴う伸びやかなフィニッシュ。 エペルネから南に5kmに位置するピエリー村は17世紀後半のシャンパーニュ製法の誕生に深く関わる歴史的な村の1つだ。当時、オーヴィレ修道院のドン・ペリニヨンと共にシャンパン製法技術の確立において重要な役割を果たしたのが、この村を拠点としたベネディクト派修道士のジャン・ウダールであった。発泡性を生むための”リキュール・ド・ティラージュ”の原理はウダールが開発したと認める専門家もおり、18世紀頭にはピエリー産のシャンパンは、オーヴィレ修道院やドン・ペリニヨンと同価格で取引されていた輝かしい歴史を持つ。今日、ピエリーに広がる100haあまりのブドウ畑は標高80〜200mに位置し、ほとんどが南向き、一方はキュイの丘陵と、もう一方はシャヴォと向き合っている。ピエリー村が位置するサブリージョン、コトー・シュッド・エペルネは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌとコート・デ・ブランに挟まれていることから、斜面下部には白亜質が広がり、沖積砂土壌、石灰岩が交じり、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと同様に粘土や泥灰岩も交じり合った両地区の特色を併せ持った多様な土壌を提供している。 ピエリー村に拠点を置くジャン・マルク・セレックは、かつて高い名声を誇ったこの村に、再び脚光を呼び戻すかの如く躍進するスター生産者だ。初代のアンリ・セレックにより1960年代からこの地でブドウ栽培を始めたセレック家は、1969年に最初のシャンパンを生産、ワイン醸造学を学んだ2代目リシャールの時代にドメーヌの近代化が進んだ。2008年からワイナリーを引き継いだ3代目となるジャン・マルクは、豪ヤラ・ヴァレーや米ナパ・ヴァレーのメゾン・シャンドンで研鑽を積み、優れた技術的アプローチを会得し家族のワイナリーに戻ってきた。しかしこの経験の中で、セラーでの絶え間ない”修正”は、最終的には味と質感を標準化する以外に何の目的も持たない、と技術的アプローチの限界も感じ、ワインの偉大さの原材料はセラーではなく畑にあることを実感したという。ジャン・マルクはドメーヌに戻ると即座に除草剤の使用を止め、オーガニック栽培へと移行し、2010年以降はビオディナミの手法も一部取り入れた。土壌の過度な圧縮を避けるため一部は馬を使って耕作、カバークロップやリビングマルチを活用し、ハーブの調剤の使用によって土壌の微生物を活発にし、ブドウ樹の健康と深い根付きを促進している。こういった畑での選択により、ブドウのpH値を低く保ち、十分に高い自然の酸度を保ちながら、より熟したブドウの収穫が可能になるという。 2015年には最新の醸造設備を備えたセラーを建設し、グラビティ・フローを利用できる環境を整えた。特に最新の傾斜式コカールプレス(PAI)は、圧搾時に果汁を即座に冷却することを可能にし、よりブドウと果汁の完全性を保つことに繋がったという。醸造にはステンレス、バリック、フードル、卵型コンクリート、アンフォラなど様々な容器を導入し、自然酵母で発酵、区画ごとに醸造し、清澄・濾過はせず、澱との熟成期間を長く持つことを基本としている。SO2使用は最小限にし、極めて少量のドサージュに留める。セレック・スタイルの基礎は、ワインの自然なバランスと果実や土壌の純粋な表現を追求することにあり、畑での最先端の作業、健康で完璧に熟した果実、人工的介入を抑えた醸造工程、長い澱との熟成期間が、活気に満ちた、真のテロワールのシャンパーニュを生み出す要素だとジャン・マルクは強く語る。 今やジャン・マルクはコトー・シュッド・エペルネのみならず、シャンパーニュを代表するスターへと上り詰めている。2023年度版Bettane+Desseauveでは4ツ星評価を獲得し、Wine Advocateのウィリアム・ケリーは「ジャン・マルク・セレックはシャンパーニュ地方で最もエキサイティングでダイナミックな若手生産者の一人だ。ピエリーは歴史的にかなりの名声を享受したが、セレックのおかげでそれを取り戻す可能性が非常に高い。彼のワインは全てお薦めで、読者にはこれらのワインを知ることを心からお勧めする」と記している。
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ジャン・マルク・セレック/ソレサンス・ロゼ N.V.
¥12,100
【タイプ】泡 【ワイナリー】ジャン・マルク・セレック 【商品名】ソレサンス・ロゼ 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ45%、ムニエ40%、ピノ・ノワール15% 【アルコール度数】12.5% 【容量】750ml 【醸造】ステンレスタンク&オーク樽で発酵、10ヶ月熟成後、瓶熟24ヶ月 【テイスティングコメント】 ムニエの輝き、ピノ・ノワールの品格、シャルドネのフレッシュさが調和したロゼ。熟したストロベリーやラズベリーにローズペタルやエルダーフラワーのアクセント。軽快な酸がありフレッシュだが、黒ブドウ由来の重厚感も感じられる。 エペルネから南に5kmに位置するピエリー村は17世紀後半のシャンパーニュ製法の誕生に深く関わる歴史的な村の1つだ。当時、オーヴィレ修道院のドン・ペリニヨンと共にシャンパン製法技術の確立において重要な役割を果たしたのが、この村を拠点としたベネディクト派修道士のジャン・ウダールであった。発泡性を生むための”リキュール・ド・ティラージュ”の原理はウダールが開発したと認める専門家もおり、18世紀頭にはピエリー産のシャンパンは、オーヴィレ修道院やドン・ペリニヨンと同価格で取引されていた輝かしい歴史を持つ。今日、ピエリーに広がる100haあまりのブドウ畑は標高80〜200mに位置し、ほとんどが南向き、一方はキュイの丘陵と、もう一方はシャヴォと向き合っている。ピエリー村が位置するサブリージョン、コトー・シュッド・エペルネは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌとコート・デ・ブランに挟まれていることから、斜面下部には白亜質が広がり、沖積砂土壌、石灰岩が交じり、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと同様に粘土や泥灰岩も交じり合った両地区の特色を併せ持った多様な土壌を提供している。 ピエリー村に拠点を置くジャン・マルク・セレックは、かつて高い名声を誇ったこの村に、再び脚光を呼び戻すかの如く躍進するスター生産者だ。初代のアンリ・セレックにより1960年代からこの地でブドウ栽培を始めたセレック家は、1969年に最初のシャンパンを生産、ワイン醸造学を学んだ2代目リシャールの時代にドメーヌの近代化が進んだ。2008年からワイナリーを引き継いだ3代目となるジャン・マルクは、豪ヤラ・ヴァレーや米ナパ・ヴァレーのメゾン・シャンドンで研鑽を積み、優れた技術的アプローチを会得し家族のワイナリーに戻ってきた。しかしこの経験の中で、セラーでの絶え間ない”修正”は、最終的には味と質感を標準化する以外に何の目的も持たない、と技術的アプローチの限界も感じ、ワインの偉大さの原材料はセラーではなく畑にあることを実感したという。ジャン・マルクはドメーヌに戻ると即座に除草剤の使用を止め、オーガニック栽培へと移行し、2010年以降はビオディナミの手法も一部取り入れた。土壌の過度な圧縮を避けるため一部は馬を使って耕作、カバークロップやリビングマルチを活用し、ハーブの調剤の使用によって土壌の微生物を活発にし、ブドウ樹の健康と深い根付きを促進している。こういった畑での選択により、ブドウのpH値を低く保ち、十分に高い自然の酸度を保ちながら、より熟したブドウの収穫が可能になるという。 2015年には最新の醸造設備を備えたセラーを建設し、グラビティ・フローを利用できる環境を整えた。特に最新の傾斜式コカールプレス(PAI)は、圧搾時に果汁を即座に冷却することを可能にし、よりブドウと果汁の完全性を保つことに繋がったという。醸造にはステンレス、バリック、フードル、卵型コンクリート、アンフォラなど様々な容器を導入し、自然酵母で発酵、区画ごとに醸造し、清澄・濾過はせず、澱との熟成期間を長く持つことを基本としている。SO2使用は最小限にし、極めて少量のドサージュに留める。セレック・スタイルの基礎は、ワインの自然なバランスと果実や土壌の純粋な表現を追求することにあり、畑での最先端の作業、健康で完璧に熟した果実、人工的介入を抑えた醸造工程、長い澱との熟成期間が、活気に満ちた、真のテロワールのシャンパーニュを生み出す要素だとジャン・マルクは強く語る。 今やジャン・マルクはコトー・シュッド・エペルネのみならず、シャンパーニュを代表するスターへと上り詰めている。2023年度版Bettane+Desseauveでは4ツ星評価を獲得し、Wine Advocateのウィリアム・ケリーは「ジャン・マルク・セレックはシャンパーニュ地方で最もエキサイティングでダイナミックな若手生産者の一人だ。ピエリーは歴史的にかなりの名声を享受したが、セレックのおかげでそれを取り戻す可能性が非常に高い。彼のワインは全てお薦めで、読者にはこれらのワインを知ることを心からお勧めする」と記している。
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シャルトーニュ・タイエ/キュヴェ・レ・ゾリゾー 2019
¥28,600
【タイプ】泡 【ワイナリー】シャルトーニュ・タイエ 【商品名】キュヴェ・レ・ゾリゾー 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】ピノノワール100% 【アルコール度数】12.5% 【容量】750ml 【醸造】バリック熟成後、瓶熟43ヶ月以上 【テイスティングコメント】 レ・ゾリゾーはメルフィの集落の南側に位置する単一畑で、1950年代に植樹された。砂と石灰が主体の土壌には鉄分が含まれ、粘土が少し混ざっているため、独特のミネラル感とふくよかさとが備わる。石灰系のミネラリーな香りが徐々に開き、ほのかなハチミツのニュアンスやブラックベリー、ブラックカラントなどのベリー系果実が現れる。じわじわと旨みがわき出る透明感あるふくよかな味わい。長い余韻はチョーキーかつエレガント。 1683年にブドウ栽培家として創業、1960年代にシャンパーニュ造りを開始したシャルトーニュ・タイエは家族経営のレコルタン・マニピュランである。樹齢の高い区画を尊重し、収量を制限。収穫時には厳密な選果を行い区画ごとに醸造を行うなどテロワールを尊重したワイン造りにより、質の高いシャンパーニュを生みだしてきた。シャルトーニュ・タイエが位置するのはランスの北西に位置するメルフィという小さな村である。今でこそ知名度は低いが、18世紀にはヴェルズネイやアイなど現在のグランクリュの村と同等の最高ランクの価格でブドウが取引されていたという歴史を持つクオリティの土地である。砂質をベースとした土壌のおかげでフィロキセラからの被害もそれほど大きくなかったが、ランスの街やモンターニュ・ド・ランスの村々を一望できる高台にあることから20世紀の2回の世界大戦では戦略的要地となり、ブドウ畑は徹底的に破壊された。1950年代にようやく畑が再建され始めたが、その頃にはかつての栄光とワイン造りがすっかり失われてしまったのである。 しかし、蔵の新しい時代を担うアレクサンドル・シャルトーニュはメルフィのシャンパーニュの力を取り戻そうとしている。彼が考えるこの地の利点は『土壌の多様性』である。過去に同等評価されていたグランクリュの村の土壌がほぼ粘土とチョークで構成されているのに対し、メルフィは砂質を主体に海抜によって砂岩、粘土、石灰と様々なタイプの土壌が混ざり合い、チョークの下層土を厚く覆っている。クオリティに関する歴史的根拠が確かで、同じ村でもブルゴーニュのように区画ごとのテロワールがこれほど多様な土地は滅多にない。アヴィーズのジャック・セロスという偉大な土地の偉大な生産者の下で修業を積んだアレクサンドルはこの優位性を実感し、2006年に蔵に戻ると先代以上にメルフィのテロワールを表現したシャンパーニュ造りに取り組んだ。 彼が真っ先に行ったのは除草剤の使用を止めることである。土壌は空気や光よりもブドウの樹に多くの要素をもたらすという。セロスで学んだことは「ブドウの根をまっすぐ伸ばす方法」と「自然環境を尊重したワイン造り」であると語る彼にとって、畑表面の草だけでなく土中の微生物まで殺して土を不活性化させ、ブドウの樹がまっすぐではなく横方向に根を広げてしまう環境を作り出す除草剤は無用のものだった。その代わり手間はかかるが、野草を取り除き土に空気を含ませるために畑を鋤き耕している。畑に負荷をかけないように、耕作用に馬を飼い、最新の物よりも重量が軽い年代物のトラクターも購入し、馬や機械が入れないほど樹間の狭い畑は人の手で耕すという念の入れようである。また土壌の多様性を詳細に把握するために、セロスと同じく土壌の専門家クロード・ブルギニヨンに土壌分析を依頼。乱暴にいえばどの畑にどんな品種を植えても育つので、多くの栽培家が土壌と品種の適合性まで考えない中、土壌の組成と品種との相性を知ることで新たな植樹の助けとしている。 さらにアレクサンドルは先人の経験と記録にもヒントを求めた。ヴィンテージの出来やブドウの取引について18世紀の初めから代々絶えることなく綴られていたシャルトーニュ・タイエの家長の日記から優れた畑を割り出し、古い文献から昔のメルフィではブドウの樹1本につき4房までしか実をつけさせなかったことを知り、現在では普通20房もの実を得るところを最大でもその半分以下に収量を抑えた。さらに、自根で密植されていた当時のスタイルの畑も復活させた。他にも日当たりを良くしてブドウの熟度と糖度をあげるため、他の生産者の畑より30cm長くブドウの枝を切ったり、ベースワインの発酵には畑の土壌によってステンレスタンク、タマゴ型のコンクリートタンク、バリックを使い分けるなど様々な工夫を凝らしている。細かな違いがひとつひとつ積み重ねられた彼のワインは、先代の頃に増してミネラル感豊かで土地のエネルギーに溢れている。テロワールの追求の集大成ともいえる単一畑のシャンパーニュは国内外の評価誌から大きな関心を集めており、1983年生まれの探究心の塊のようなこの若者に世界中から熱い注目が注がれている。
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ジャン・マルク・セレック/ソリスト・ムニエ・ロゼ・シャルミエ 2019
¥20,900
【タイプ】泡 【ワイナリー】ジャン・マルク・セレック 【商品名】ソリスト・ムニエ・ロゼ・シャルミエ 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】ムニエ100% 【アルコール度数】13% 【容量】750ml 【醸造】350Lオーク樽で発酵、10ヶ月熟成後、瓶熟48ヶ月 【テイスティングコメント】 ソリスト=独奏曲の意。ピエリーのシャルミエという区画に1964~1971年に植樹されたムニエを使用。ベリーのアロマ主体にゼラニウムや蜂蜜を感じさせるアロマ。充実したボディがありながら清涼感を感じさせる軽やかなフィニッシュ。 エペルネから南に5kmに位置するピエリー村は17世紀後半のシャンパーニュ製法の誕生に深く関わる歴史的な村の1つだ。当時、オーヴィレ修道院のドン・ペリニヨンと共にシャンパン製法技術の確立において重要な役割を果たしたのが、この村を拠点としたベネディクト派修道士のジャン・ウダールであった。発泡性を生むための”リキュール・ド・ティラージュ”の原理はウダールが開発したと認める専門家もおり、18世紀頭にはピエリー産のシャンパンは、オーヴィレ修道院やドン・ペリニヨンと同価格で取引されていた輝かしい歴史を持つ。今日、ピエリーに広がる100haあまりのブドウ畑は標高80〜200mに位置し、ほとんどが南向き、一方はキュイの丘陵と、もう一方はシャヴォと向き合っている。ピエリー村が位置するサブリージョン、コトー・シュッド・エペルネは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌとコート・デ・ブランに挟まれていることから、斜面下部には白亜質が広がり、沖積砂土壌、石灰岩が交じり、ヴァレ・ド・ラ・マルヌと同様に粘土や泥灰岩も交じり合った両地区の特色を併せ持った多様な土壌を提供している。 ピエリー村に拠点を置くジャン・マルク・セレックは、かつて高い名声を誇ったこの村に、再び脚光を呼び戻すかの如く躍進するスター生産者だ。初代のアンリ・セレックにより1960年代からこの地でブドウ栽培を始めたセレック家は、1969年に最初のシャンパンを生産、ワイン醸造学を学んだ2代目リシャールの時代にドメーヌの近代化が進んだ。2008年からワイナリーを引き継いだ3代目となるジャン・マルクは、豪ヤラ・ヴァレーや米ナパ・ヴァレーのメゾン・シャンドンで研鑽を積み、優れた技術的アプローチを会得し家族のワイナリーに戻ってきた。しかしこの経験の中で、セラーでの絶え間ない”修正”は、最終的には味と質感を標準化する以外に何の目的も持たない、と技術的アプローチの限界も感じ、ワインの偉大さの原材料はセラーではなく畑にあることを実感したという。ジャン・マルクはドメーヌに戻ると即座に除草剤の使用を止め、オーガニック栽培へと移行し、2010年以降はビオディナミの手法も一部取り入れた。土壌の過度な圧縮を避けるため一部は馬を使って耕作、カバークロップやリビングマルチを活用し、ハーブの調剤の使用によって土壌の微生物を活発にし、ブドウ樹の健康と深い根付きを促進している。こういった畑での選択により、ブドウのpH値を低く保ち、十分に高い自然の酸度を保ちながら、より熟したブドウの収穫が可能になるという。 2015年には最新の醸造設備を備えたセラーを建設し、グラビティ・フローを利用できる環境を整えた。特に最新の傾斜式コカールプレス(PAI)は、圧搾時に果汁を即座に冷却することを可能にし、よりブドウと果汁の完全性を保つことに繋がったという。醸造にはステンレス、バリック、フードル、卵型コンクリート、アンフォラなど様々な容器を導入し、自然酵母で発酵、区画ごとに醸造し、清澄・濾過はせず、澱との熟成期間を長く持つことを基本としている。SO2使用は最小限にし、極めて少量のドサージュに留める。セレック・スタイルの基礎は、ワインの自然なバランスと果実や土壌の純粋な表現を追求することにあり、畑での最先端の作業、健康で完璧に熟した果実、人工的介入を抑えた醸造工程、長い澱との熟成期間が、活気に満ちた、真のテロワールのシャンパーニュを生み出す要素だとジャン・マルクは強く語る。 今やジャン・マルクはコトー・シュッド・エペルネのみならず、シャンパーニュを代表するスターへと上り詰めている。2023年度版Bettane+Desseauveでは4ツ星評価を獲得し、Wine Advocateのウィリアム・ケリーは「ジャン・マルク・セレックはシャンパーニュ地方で最もエキサイティングでダイナミックな若手生産者の一人だ。ピエリーは歴史的にかなりの名声を享受したが、セレックのおかげでそれを取り戻す可能性が非常に高い。彼のワインは全てお薦めで、読者にはこれらのワインを知ることを心からお勧めする」と記している。
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ラ・ロジュリー/ル・ブール・シュッド N.V.
¥18,920
【タイプ】泡 【ワイナリー】ラ・ロジュリー 【商品名】ル・ブール・シュッド・グランクリュ 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ100% 【アルコール度数】12.5% 【容量】750ml 【醸造】バリックで発酵、11ヶ月熟成、瓶熟24ヶ月 【テイスティングコメント】 ワイナリーが所有するアヴィーズ南側の区画とオジェのブドウを使用して造られるキュヴェ。樹齢約60年。フレッシュなピーチや洋梨にブリオッシュ、バター、オレンジピールを思わせる複雑なブーケ。肉付きのよいたっぷりとした果実味は長く浸透力のあるフィニッシュで締めくくられる。 ラ・ロジュリーは、ストラスブール大学で出会ったシャンパーニュ出身の夫フランソワ・プティと、アルザス出身の妻ジュスティーヌ・ボクスレによって設立された、2つの産地を股にかけた新生ドメーヌである。フランソワはアヴィーズで3世代続く栽培農家の生まれであり、現在2人が所有するシャンパーニュの畑は、フランソワの祖父母が1937〜1960年の間にセレクション・マッサールで植樹した区画がベースとなっている。ジュスティーヌは中部アルザスのニーダーモルシュヴィア村の出身で、近年急激に人気が高まっているワイナリー、アルベール・ボクスレの現当主、ジャン・ボクスレのいとこにあたる。 ともにブドウ栽培やワイン生産に携わる家系に生まれた夫妻は2015年からシャンパーニュの畑の管理を徐々に引き継ぎ、2016年に僅か0.6haの畑とともに2人のルーツを1つにしたドメーヌ、ラ・ロジュリーを設立した。最初の数年間は畑を健全な状態に回復させることに注力し、オーガニック栽培への移行や、馬や羊を用いた耕作や植生の管理、ブドウ樹の仕立て方の変更、自家製堆肥の使用、大麦やマスタードの種子を撒いたカバークロップの導入を行った。畑が2人の求める姿に近づいた2018年のブドウからようやく最初のワインを手掛け、そのファースト・ヴィンテージを2022年にリリースした。現在はブルゴーニュでルロワやアルヌー・ラショーが採用しているトレサージュ(夏季剪定で生長点を切除せず、伸びたつるを編み込むことで成長ホルモンの供給を抑止する方法)にも挑戦しており、シャンパーニュ、アルザスの両畑でオーガニック認証(Eco Cert)を取得している。フランソワの家族の畑の引継ぎも進んでおり、現在ではシャンパーニュに2.2ha、アルザスに1.2haを所有しているが、そのラインナップは素晴らしい。ワイナリー自体はフラヴィニー村に位置するが、シャンパーニュにおいてメインとなるアヴィーズの畑はアグラパールやジャック・セロスの畑に隣接しており、さらにクラマン、オジェといったグラン・クリュも所有している。アルザスではソンメルベルグ、ブラント、フロリモンといったグラン・クリュをメインに所有し、ジュスティーヌの故郷ニーダーモルシュヴィア村にあるセラーで醸造、熟成から瓶詰までを行っている。栽培・醸造の両方において、2人が大事にしているのは「健康的で可能な限り自然な方法で作業を行うこと、そして最適な成熟度でブドウを収穫すること」。ブドウは成熟を待って収穫し、区画ごとに分けて醸造の工程を進めていく。シャンパーニュ、アルザスともに木樽を用いて自然酵母で発酵、熟成し、MLFも自然に任せている。澱と共に長期熟成後、無清澄・無濾過で瓶詰めを行う。 2022年にドメーヌを訪問したWine Advocateのウィリアム・ケリーは、「毎年できるだけ多くの新しいワイナリーを訪れるようにしているが、フラヴィニーにあるラ・ロジュリーでテイスティングしたワインのように私を興奮させる新リリースは滅多にない。私はラ・ロジュリーが一夜にしてスターダムにのし上がると確信している。情熱的な生産者による強烈な風味を持つ職人的シャンパーニュを愛する人は、彼らのワインを何本か手に入れるためにあらゆる努力を払うべきだ」と、この若きドメーヌにこれ以上ないほどの賛辞を送っている。さらにWine Advocateでアルザスを担当するシュテファン・ラインハルトは彼らの2021ヴィンテージを試飲し、「ラ・ロジュリーのワインは、非常に収量の少ない厳しい年だったからなおさら私の好奇心をそそった。深みがありピュアで力強く、それでいてバランスのとれたリースリングは正統で表現力豊か、そしてフィネスに満ち溢れていてスタイリッシュだ。今後、目が離せない生産者である」と残している。2つの産地を股にかけた超新星ドメーヌに世界から熱い視線が注がれている。
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専用箱付き!! ブルーノ・パイヤール/ネック・プリュ・ウルトラ(N.P.U.)・エクストラ・ブリュット 2008
¥50,000
【タイプ】泡 【ワイナリー】ブルーノ・パイヤール 【商品名】ネック・プリュ・ウルトラ(N.P.U.)・エクストラ・ブリュット 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ50%、ピノノワール50% 【アルコール度数】12% 【容量】750ml 【醸造】 【テイスティングコメント】 洋ナシと柑橘類のアロマがヘーゼルナッツ、トーストしたパン、ドライフルーツ、温かいビスケットのニュアンスと溶け合い、グラスから香り立つ。 味わいは、ミディアム~フルボディで、張りのある輪郭が露わになっていき、凝縮感のある複雑な味わいへと発展していく。 ミッドパレットに広がる引き締まった味わいを真珠のような泡が包み込み、チョークのニュアンスが緊張感を添える。 現時点では控えめで、豊かな酸を伴う凛とした佇まいが印象的だが、熟成とともに輝きを放つクラシックなスタイルに仕上がっています。 『これ以上にない』 最高峰のシャンパーニュ。円熟した果実味とエネルギーを湛えた偉大なヴィンテージ。 N.P.U.(Nec Plus Ultra) とは 「N.P.U.(ネック・プリュ ウルトラ)とは、ラテン語で「これ以上のものがない」ことを意味します。 これ以上にない最高峰のシャンパーニュを提供するという強い野心が込められたこの言葉は、正にこのワインの本質を物語っています。 生産工程の全ての段階で最大の手間とコストをかけて作られるこのユニークなシャンパーニュは、長い年月をかけて丁寧に醸造されます。 偉大な年にのみ造られるシャンパーニュ 1980年代から培ってきたノウ・ハウを駆使して生産されたN.P.U.の初回ヴィンテージは1990年という卓越したヴィンテージで、その後に続くのが芳醇な1995年、気まぐれで象徴的な年となった1996年、最もクラシックな特徴をもつ1999年、斬新で大胆なスタイルを持つ2003年、最も理想的な気候条件に恵まれた2002年、深みのある2004年。 いずれも異なる個性を持ちながら卓越したヴィンテージです。
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ラ・ロジュリー/エロイン 2015
¥16,830
【タイプ】泡 【ワイナリー】ラ・ロジュリー 【商品名】エロイン 【産地】フランス/シャンパーニュ 【葡萄品種】シャルドネ100% 【アルコール度数】12% 【容量】750ml 【醸造】ステンレスタンクで発酵、10ヶ月熟成、瓶熟96ヶ月 【テイスティングコメント】 フランソワの父が残していた稀少なブラン・ド・ブラン。アヴィーズに植わる樹齢60年のブドウを使用。熟した青リンゴにハニーサックルのアロマ。口当たりは柔らかく、緻密な酸がワインに溶け込んでいる。フィニッシュには塩味とわずかな苦みのアクセントが感じられる。 ラ・ロジュリーは、ストラスブール大学で出会ったシャンパーニュ出身の夫フランソワ・プティと、アルザス出身の妻ジュスティーヌ・ボクスレによって設立された、2つの産地を股にかけた新生ドメーヌである。フランソワはアヴィーズで3世代続く栽培農家の生まれであり、現在2人が所有するシャンパーニュの畑は、フランソワの祖父母が1937〜1960年の間にセレクション・マッサールで植樹した区画がベースとなっている。ジュスティーヌは中部アルザスのニーダーモルシュヴィア村の出身で、近年急激に人気が高まっているワイナリー、アルベール・ボクスレの現当主、ジャン・ボクスレのいとこにあたる。 ともにブドウ栽培やワイン生産に携わる家系に生まれた夫妻は2015年からシャンパーニュの畑の管理を徐々に引き継ぎ、2016年に僅か0.6haの畑とともに2人のルーツを1つにしたドメーヌ、ラ・ロジュリーを設立した。最初の数年間は畑を健全な状態に回復させることに注力し、オーガニック栽培への移行や、馬や羊を用いた耕作や植生の管理、ブドウ樹の仕立て方の変更、自家製堆肥の使用、大麦やマスタードの種子を撒いたカバークロップの導入を行った。畑が2人の求める姿に近づいた2018年のブドウからようやく最初のワインを手掛け、そのファースト・ヴィンテージを2022年にリリースした。現在はブルゴーニュでルロワやアルヌー・ラショーが採用しているトレサージュ(夏季剪定で生長点を切除せず、伸びたつるを編み込むことで成長ホルモンの供給を抑止する方法)にも挑戦しており、シャンパーニュ、アルザスの両畑でオーガニック認証(Eco Cert)を取得している。フランソワの家族の畑の引継ぎも進んでおり、現在ではシャンパーニュに2.2ha、アルザスに1.2haを所有しているが、そのラインナップは素晴らしい。ワイナリー自体はフラヴィニー村に位置するが、シャンパーニュにおいてメインとなるアヴィーズの畑はアグラパールやジャック・セロスの畑に隣接しており、さらにクラマン、オジェといったグラン・クリュも所有している。アルザスではソンメルベルグ、ブラント、フロリモンといったグラン・クリュをメインに所有し、ジュスティーヌの故郷ニーダーモルシュヴィア村にあるセラーで醸造、熟成から瓶詰までを行っている。栽培・醸造の両方において、2人が大事にしているのは「健康的で可能な限り自然な方法で作業を行うこと、そして最適な成熟度でブドウを収穫すること」。ブドウは成熟を待って収穫し、区画ごとに分けて醸造の工程を進めていく。シャンパーニュ、アルザスともに木樽を用いて自然酵母で発酵、熟成し、MLFも自然に任せている。澱と共に長期熟成後、無清澄・無濾過で瓶詰めを行う。 2022年にドメーヌを訪問したWine Advocateのウィリアム・ケリーは、「毎年できるだけ多くの新しいワイナリーを訪れるようにしているが、フラヴィニーにあるラ・ロジュリーでテイスティングしたワインのように私を興奮させる新リリースは滅多にない。私はラ・ロジュリーが一夜にしてスターダムにのし上がると確信している。情熱的な生産者による強烈な風味を持つ職人的シャンパーニュを愛する人は、彼らのワインを何本か手に入れるためにあらゆる努力を払うべきだ」と、この若きドメーヌにこれ以上ないほどの賛辞を送っている。さらにWine Advocateでアルザスを担当するシュテファン・ラインハルトは彼らの2021ヴィンテージを試飲し、「ラ・ロジュリーのワインは、非常に収量の少ない厳しい年だったからなおさら私の好奇心をそそった。深みがありピュアで力強く、それでいてバランスのとれたリースリングは正統で表現力豊か、そしてフィネスに満ち溢れていてスタイリッシュだ。今後、目が離せない生産者である」と残している。2つの産地を股にかけた超新星ドメーヌに世界から熱い視線が注がれている。