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アンリ・ボノー/シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・レゼルヴ・デ・セレスタン 2018
¥67,100
【タイプ】赤 【ワイナリー】アンリ・ボノー 【商品名】シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・レゼルヴ・デ・セレスタン 【産地】フランス/ローヌ 【葡萄品種】グルナッシュ100% 【アルコール度数】 【容量】750ml 【醸造】 アンリ・ボノーは12世代にわたるワイン生産者の家系の出身である。2016年に亡くなった彼は、シャトーヌフ・デュ・パプで最も尊敬されるワインメーカーの1人で、ユニークな個性を持つ最高品質のワインを生産していた。 6ヘクタールの畑には主にグルナッシュ(85%)が植えられており、自然栽培のムールヴェードル、クノワーズ、ヴァカレーズもある。化学薬品は一切使わず、収量を抑え、ブドウは完熟してから収穫し、土着酵母で発酵させ、4年から10年の長期熟成を行う。そのワインは、非常に複雑で、何よりも驚くべきフィネスを特徴としており、その凝縮度の高さには驚かされるばかりである。 現在、アンリ・ボノーの息子で、アンリ氏の生前、最も多くの時間を共にし、近くでアドバイスをもらってきたマルセル・ボノーが手掛けています。 「シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・レゼルヴ・デ・セレスタン」は、キュヴェ・マリー・ブーリエ(アンリ・ボノーの妻の叔母にちなんで名付けられた)は、レゼルヴ・デ・セレスタンよりも比較的親しみやすい。力強さはないが、より複雑なこの壮大なワインは、黒い果実とスパイスの妖艶なアロマを放つ。 「レゼルヴ・ド・セレスタン」と「キュヴェ・マリー・ブーリエ」、二つのワインの造り方は全く同じだと言われています。熟成の途中で、試飲をして「こちらはセレスタン」、こちらは「マリー・ブーリエ」と決めて瓶詰めリリースさせるのだそうです。 アンリ・ボノーのトップ・キュヴェは「キュヴェ・セレスタン」。2番目が「キュヴェ・マリー・ブーリエ」です。アンリ・ボノーは基本的に、瓶詰めの直前まで、どのキュヴェに「キュヴェ・セレスタン」のエチケットを貼るか決めなかったそうです。そして、そのどちらにも選ばれなかったキュヴェが、スタンダードなシャトーヌフに、そして本人が気に入らなかったキュヴェはバルクで売りに出されます。
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アンリ・ボノー/シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・マリー・ブーリエ 2018
¥45,100
【タイプ】赤 【ワイナリー】アンリ・ボノー 【商品名】シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・マリー・ブーリエ 【産地】フランス/ローヌ 【葡萄品種】グルナッシュ100% 【アルコール度数】 【容量】750ml 【醸造】 アンリ・ボノーは12世代にわたるワイン生産者の家系の出身である。2016年に亡くなった彼は、シャトーヌフ・デュ・パプで最も尊敬されるワインメーカーの1人で、ユニークな個性を持つ最高品質のワインを生産していた。 6ヘクタールの畑には主にグルナッシュ(85%)が植えられており、自然栽培のムールヴェードル、クノワーズ、ヴァカレーズもある。化学薬品は一切使わず、収量を抑え、ブドウは完熟してから収穫し、土着酵母で発酵させ、4年から10年の長期熟成を行う。そのワインは、非常に複雑で、何よりも驚くべきフィネスを特徴としており、その凝縮度の高さには驚かされるばかりである。 現在、アンリ・ボノーの息子で、アンリ氏の生前、最も多くの時間を共にし、近くでアドバイスをもらってきたマルセル・ボノーが手掛けています。 「シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・レゼルヴ・デ・セレスタン」は、キュヴェ・マリー・ブーリエ(アンリ・ボノーの妻の叔母にちなんで名付けられた)は、レゼルヴ・デ・セレスタンよりも比較的親しみやすい。力強さはないが、より複雑なこの壮大なワインは、黒い果実とスパイスの妖艶なアロマを放つ。 「レゼルヴ・ド・セレスタン」と「キュヴェ・マリー・ブーリエ」、二つのワインの造り方は全く同じだと言われています。熟成の途中で、試飲をして「こちらはセレスタン」、こちらは「マリー・ブーリエ」と決めて瓶詰めリリースさせるのだそうです。 アンリ・ボノーのトップ・キュヴェは「キュヴェ・セレスタン」。2番目が「キュヴェ・マリー・ブーリエ」です。アンリ・ボノーは基本的に、瓶詰めの直前まで、どのキュヴェに「キュヴェ・セレスタン」のエチケットを貼るか決めなかったそうです。そして、そのどちらにも選ばれなかったキュヴェが、スタンダードなシャトーヌフに、そして本人が気に入らなかったキュヴェはバルクで売りに出されます。
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アンリ・ボノー/レ・ルーリエ N.V.
¥18,700
【タイプ】赤 【ワイナリー】アンリ・ボノー 【商品名】レ・ルーリエ 【産地】フランス/ローヌ 【葡萄品種】グルナッシュ、サンソー 【アルコール度数】 【容量】750ml 【醸造】 世界中の愛好家が探し求めるパプの頂点 2016年に亡くなったアンリ・ボノーは伝説となりました。フランスを代表する偉大な造り手の一人として、シャトー・ヌフ・デュ・パプの頂点に立つとまで言われたアンリ・ボノーは、ボトリングするのに理想的な状態になるまで5~6年、場合によってはさらに長い間、ワインを樽で熟成させていました。そのワインは希少性が高く、フランス国内でも入手困難と言われています。 レ・ルーリエは詳細があまり明かされていない、複数のヴィンテージのブレンドによって造られるキュヴェです。スタンダードワインと侮るなかれ、その味わいは並のヌフ・デュ・パプを凌駕する品質。「さずがアンリ・ボノー」と脱帽せざるをおえません。
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ラングロール/ル・ルイソー 2023
¥6,220
SOLD OUT
【タイプ】赤 【ワイナリー】ラングロール 【商品名】ル・ルイソー 2023 【産地】フランス/ローヌ 【葡萄品種】ムールヴェドル50%、カリニャン50% 【アルコール度数】 【容量】750ml
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熟成感ッ!! ポール・ジャブレ・エネ/コルナス・ドメーヌ・ドゥ・サン・ピエール 2000
¥14,000
【タイプ】赤 【ワイナリー】ポール・ジャブレ・エネ 【商品名】コルナス・ドメーヌ・ドゥ・サン・ピエール 【産地】フランス/コート・デュ・ローヌ 【葡萄品種】シラー100% 【アルコール度数】 【容量】750ml 【醸造】フレンチオーク樽にて12カ月(228L、新樽比率15%) 【テイスティングコメント】 北ローヌの名門ポール・ジャブレ・エネが造るコルナス。サン・ピエール教会がある標高の高い畑がワイン名の由来。黒果実の風味、スパイスや干し肉、熟したタンニンと優しく香る樽感。 古酒のような枯れたニュアンスがお好きな方に。
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アド・ヴィヌム/ファレーズ 2021
¥8,415
【タイプ】赤 【ワイナリー】アド・ヴィヌム 【商品名】ファレーズ 【産地】フランス/ラングドック 【葡萄品種】グルナッシュ、シラー 【アルコール度数】12% 【容量】750ml 【醸造】自社畑のぶどう。グルナッシュは石灰質土壌、樹齢40年。 シラーは粘土質土壌、樹齢22年。7日間のマセラシオン後、木樽で熟成。SO2無添加。 <インポーター資料より> 濃いロゼのようなキラキラ輝く淡いレッド。フレッシュなクランベリーの甘酸っぱい果実感。 奥から、タイムや胡椒のスパイス感が顔を出し、複雑味を与えている! 濃厚になりがちなグルナッシュだが、石灰質土壌由来の繊細な酸とミネラル感を見事に表現! そこに粘土質のシラーを合わせることで、スイスイ喉を通る軽快さがありつつ、余韻には パワフルな果実味を感じる!南仏赤とは思えない産地不明な味わいこそが、セバスチャンの 自社畑ぶどうの力なのか!? 2016年、セバスチャン・シャティヨンによって、蔵元『アド・ヴィヌム』は立ち上げられた。 飛び抜けた発想と行動力、今までにこの世界にはいなかった アーティスト感覚の才能をもった若者だ。 <自然派ワインとの出会い> 20代のころ、ロワールのルネ・モスのところで季節労働者のような形で 4年間ほど修行を積んだのち、世界トップ50のレストラン『シャトーブリアン』(パリ)で シェフ・ソムリエをやっていた。 彼の功績は、シャトーブリアンの見事なワインセレクションを造りあげたことだろう。 ソムリエとして、ワインを探しに醸造家を訪問しているうちに、ワイン造りに興味を もつように。 ノルマンディー地方の田舎出身のセバスチャンにとって、 環境の良いところで生き生きと自然派ワインを仲間たちと造っている醸造家達の生き方に 感動してしまった。 <ワイン造りへの決意> もともとフットワークが軽く、なんでも勢いに身を任せて行動する彼が、 ワイン造りを決心したのが2015年~2016年にかけて。 ヴァランタンの隣村に引っ越してきて、最初はヴァランタンを手伝いながら、 ついに2016年にネゴス(買いブドウでワインを造るスタイル)を設立。 醸造家仲間からぶどうを買ってワインを造り始めた。 そして、忘れてはいけないのが彼のその人脈。 周りをマキコミ、大騒ぎをしていろいろとかき乱されるのだが、 この稀代の人たらしは、あらゆる自然派の生産者から非常に愛されている。 買いぶどうも、もちろん信頼できる生産者のものや ラングロールのエリックに紹介してもらった畑のものを購入。 使用している樽はコサールやガヌヴァのもの。 セバスチャンのワインは南仏のワインでありながら、 どことなく涼しさを感じたり、産地不明感があるのはこの為だ。 さらに付け加えると、セバスチャンはルネ・モスで修行する前は、 パンク・ミュージシャンとして活動していた時期がある。 そのせいか、彼の造るワインはまるで音楽のよう! ドレミファソラシドの音階の代わりに、品種と醸造法の違う液体を組み合わせて 一本のワインを造っている。 正直、意味不明(笑)なアッサンブラージュも多いが、だからこそ魅力が詰まっているのも また事実。 自然派ワインの地平線をも動かしそうなスタイルのワインを世に出したセバスチャン。 これからのエヴォリューションが楽しみな醸造家が誕生した!!
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ファミーユ・リショー/コート・デュ・ローヌ・ビュル・ビーユ 2022
¥3,997
【タイプ】赤 【ワイナリー】ファミーユ・リショー 【商品名】コート・デュ・ローヌ・ビュル・ビーユ 【産地】フランス/ローヌ 【葡萄品種】グルナッシュ、クノワーズ、シラー 【アルコール度数】13.5% 【容量】750ml 【醸造】 【テイスティングコメント】 グラスに注ぐと綺麗なダークチェリーレッド。クローブなどのスイートスパイスがほのかに香る色気がたっぷり。リショーワイン特有の少しアーシィなニュアンス(土っぽい)、熟したプラム、クランベリー、イチジクなど果実の凝縮感はしっかり。落ち着いた表情で、リショーに比べると女性的で優しい印象。 マルセルリショーの娘クレールがいよいよ「自身」のプロジェクトを発動!リショー家始まって以来の初のマセラシオン・カルボニックに挑戦!自然派ワイン界が世界に誇る父マルセルから全てを受け継いだ技術と、ニュージェネレーションならではの柔軟な造りから生み出されたピュアな液体をぜひこの機会にお楽しみ下さい。 クレールの新しいチャレンジから生まれたキュヴェ 「暑く乾燥した年に、どう工夫したらジューシーなワインが造れるか?」という新しいチャレンジから生まれたキュベです。フランス語で鱗茎、球根を意味する『bulbe』(ビュルブ)。球根から芽が生まれ、新たな植物が生まれることを『bulbille』ということから名づけられました。 近年のドメーヌリショーの醸造を切り回していたクレールは「自分のブランドならこうしたい!」という強い思いがありました。ぶどうを早めに収穫し、酸味をできる限り残す。さらに、グルナッシュ、シラーと相性のいいクノワーズに目を付け、フルーティーでアルコール度数の低いクノワーズの良質なぶどうをブレンドすることで、最強にピュアでするりと喉を潤わすワインが誕生しました。まさに新時代の幕開けの1本です!
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ごく少数入荷!! ラングロール/テール・ドンブレ 2023
¥6,600
SOLD OUT
【タイプ】赤 【ワイナリー】ラングロール 【商品名】テール・ドンブレ 【産地】フランス/ローヌ 【葡萄品種】グルナッシュ、シラー、リベランク、クレレットローズ 【アルコール度数】 【容量】750ml 【醸造】 【テイスティングコメント】 テール・ドンブレは「影の大地」という意味。 ムレシップのアラン・アリエの畑のすぐ横、サンコム・エ・マルジョルの地区に位置する区画のブレンド。ラングロールの中で、最も爽やかでジューシーな果実味がパンパンに詰まった赤!スパイスと、赤い果実のフレッシュさが口の中で広がり、グイグイ喉を通る軽快なワイン。グリルした野菜やお肉と相性バツグン!※リベランク:南仏で最も古い品種のひとつ。古い品種を初めてアッサンブラージュしたことにとても自信を持っている! 自然派タヴェルの草分け的存在、ラングロール エリック・ピュフェルリング 父の仕事である養蜂を手伝っていたエリック氏。 1988年の祖父の引退と同時にぶどう栽培を引き継ぎ、2000年までは農協にワイン販売を行っていた。 同時に土壌の研究をしていた彼は、 「痩せすぎるほど痩せた土地でのワイン栽培は、味わい深く繊細な赤ワインができるはず」 と、赤ワインを突き詰めていき、2001年、彼独自のワインが誕生した。 あくまでも自分の目に届く範囲で確実な仕事がしたい、果実のみずみずしさを残すために、クリーンな醸造設備を心がけ、発酵時期には大型の冷凍トラックを玄関前に1か月横付けするという徹底ぶり。 太陽がないと生きていけない“トカゲ”をモチーフにしたラベルが印象的。 冬の辛い畑仕事も、飲んで喜ぶお客さんの顔を思いながら取り組んでいる。 また、日本とエリックのつながりは深く、彼のやっていることを最初に認めてくれたのは日本だという。 日本で、いろんな人たちと接し、自分の道が間違っていないことを確認したという。 ~ラングロール エリック・ピュフェルリングとは??~ ●幼少期~青年期 1962年10月23日、アフリカ、ナイジェリア生まれ。 祖父と両親の仕事の関係で、生後2カ月までアフリカで暮らしていたそう。 その後アフリカからフランスに戻り、ニームの村で生活を始めた。 子供のころから自然が好きで、屋外で自然に触れて育った。 性格的には、押さえつけられるのが嫌いで、とにかく反発しがちな子供だったという。 そして青年期、父親の影響もあり養蜂家として働いていたが、母方のおじいさんが亡くなり、その所有するぶどう畑の相続で家族会議が行われる。 家族は、エリックが一か所に落ち着いて仕事するように、また、養蜂家という自然に一番近い環境にいることを考慮して、エリックにぶどう畑を相続するように薦めた。 これが1988年。譲り受けたぶどう畑50ha。ここからエリックのワイン造りの歴史が始まる。 ●妻、マリー・ローの父親の教え ぶどう畑の栽培方法も全く分からないエリックに、昔ながらのぶどうの栽培を教えてくれたのは、ぶどう栽培から引退したばかりの、奥さんのマリー・ローの父だった。 元々養蜂家として、自然環境の汚染に不安を感じていたエリックに、マリー・ローの父親が教えてくれる昔ながらの自然な農法は、スムーズに吸収されていった。 ●エステザルグの出会い 1990年から近くの若手生産者が集まる協同組合の組合員になり、ぶどうを売り始めた。 この1990年から2000年の間は、まさに試行錯誤の繰り返しであり、ぶどう畑は有機栽培へ完全に移行、そして醸造に関しても、いつかの独立を目指して実験的醸造を数多く行った。 このときに出会ったのが、当時のエステザルグの醸造責任者のジャン・フランソワ・ニック(現・フラール・ルージュの生産者)。 あまりにも世間に、工業的で頭痛のするようなワインが多いことに疑問を持っていた二人は、自然栽培のエリックの経験、ジャン・フランソワの酸化防止剤を使用しない醸造技術をお互いに情報交換し、2002年、同時にお互いの夢を目指し独立をする。 ラングロールの誕生である。 ●洪水の年2002年、酷暑の年2003年 しかし運命は過酷だった。 独立最初の2002年は、雨が多く、ローヌ地方では洪水が発生。 収穫量は予定の半分であった。 そしてまた2003年は、乾燥・酷暑の年。 ただでさえ暑い南仏のタヴェルを酷暑が襲い、この年も収穫量は激減した。 2002年の洪水のとき、濁流がぶどう畑を削り取り、一部崖のような断層ができた。 それを見てエリックは自分のぶどう栽培に確信を持った。 硬い岩盤質の石を、根っこが垂直にまっすぐ伸びていることが分かったのである。 ●自然派ワインを造ることは、洋上で帆船で進むがごとし 自然は人間より強い。 自然な栽培や醸造をすることによって、いろいろな苦難もある。 しかし、海の上を進む帆船のように、風に身を任せ、自然を受け入れながら、 目的地に向かっていくことが大切なのだとエリックは言う。 ぶどうは年に1回しか収穫できず、もちろんワイン造りも年に1回しかできない。 そこで、人間のエゴや思い込みが入ると、良いワインができない。 逆にいいワインを造らなくてはいけないという思い込みから、自分を解き放ち、無の状態からその年のぶどうを受け入れ、そこに最善の努力をしなくてはいけない。 また、自然酵母を活かすため、もちろんSO2は収穫・醸造段階では一切使用しない。 赤いぶどうのプレスも、白ぶどうのプレスに圧力でゆっくりとやさしく行う。 そして、ワインの液体の移動は全て重力で行い、決してポンプは使用しない。 ぶどうのポテンシャルを最大限に活かしたワイン造りといえる。 ●日本が与えてくれたもの ラングロールには、ニュル・パール・アイユールという日本だけの、日の丸ワインともいわれるキュベがあった。 樹齢100年を超えるグルナッシュから造るワインだが、この区画は、日本のラングロールファンの支援のもとに手に入れられたぶどう畑である。 このワインには、いろんな人たちの想い、エリックの日本への感謝の想いが込められている。 自然な栽培を始めた当初、除草剤を使用せず、ぶどう畑に雑草を生やし、手作業で畑を耕し、 収穫も手摘みで行う彼の姿を見たタヴェルの周りの生産者たちは、エリックの頭がおかしくなったのではないかと馬鹿にした。 また、昔ながらのタヴェルのワインを再現した彼のワインをAOCは認めなかった。 多くのワインは、テーブルワインとして販売することとなった。 そんな中、初めて来日し、自分のワインが不通に受け入れられていることに驚き、そして多くのソムリエ、料理人、お酒屋さんがワインを褒めてくれ、自分の栽培・醸造方法、生き方に共感してくれた。 その感動がエリックに自信を与え、さらに彼のワイン造りが進化する原動力になったことは、間違いない。 ●家族の絆 そんな中、二人の息子、長男チボーと次男のジョリスが本格的に畑や蔵で働き始めた。 長男のチボーはパリのソルボンヌ大学で哲学(世界の中でもトップ26位の評価!!)の勉強の傍ら、父のエリックを手伝い始めたのが2010年から。 大学を卒業し、家業を継ぐべく、2018年からいよいよ本格的に蔵での仕事を開始させた。 ワインに限らず、芸術、スポーツでも、ギリギリの最先端に挑戦し続ける天才には、その時々の精神状態が大きく影響するものだ。 オリンピックの金メダルは、筆舌を尽くし難いトレーニングと勝負師としての天性の才能、 そして微塵もブレない心が、「高い位置」でバランス取れた時に到達すると言われている。 ワインも同様。天才的醸造家が、家庭不和などで心がブレ、造りが乱れた例などゴマンとある。 ラングロールのような、芸術の極みをいくワイン造りには、心のブレがない稀有な集中力が絶対に必要なのだ。 初期のエリックは、彼の心をマリー・ローが全面的に支えてきた。 2人の姿を真っ白な心で見て育った兄弟チボーとジョリス。 両親のエリック、マリー・ローとはもちろん、チボーとジョリスは兄弟間でも一度も喧嘩したことのないというブレの一切ない超越したグレートファミリー。 そしてなにより、日々、ワインの研究、共有を欠かさない。 (実際、2018年12月にプライベートでチボーが来日した際、感動したワイン、食べ物について即座にジョリスに電話し、興奮気味に話していました。) チボーとはパリで知り合ったというパートナーのナタリアは、夏はタヴェルでレストランをオープンさせ腕をふるっている。 彼女もまた、バラタンで料理人をしていたことがあり、ワインをよく知っているという最高のカップル。 まさに極みをいくワイン造りのためにこの世に誕生した一家。 2人の時代から4人の時代へ入り、さらに留まることのない進化を続けるラングロール一家は、さらに想像を超えた次元へ、夢のようなワインへ高みを極めていくでしょう。